実例紹介
おしゃれで効果的な“地窓”とは!?【住宅地にもオススメ!】メリットとデメリットを紹介します!
2021.06.03
みなさん“地窓”ってご存知ですか(・v・)?
現在の家の窓は「掃き出し窓」と「腰窓」が主ですが、実はたくさんの種類があります。そのひとつが“地窓”です。
地窓とは一般的な目線の高さにある窓に対して、床に近く低い位置で設置されている窓をいいます。横に細長いかたちが多くみられますが、一般的に掃き出し窓より小さい面積の窓になります。
“地窓”とは?
もともと地窓は和室が中心だった昔の日本家屋の中で、畳を掃いて集めたホコリを外へ掃き出すためのものでした。
最近では高窓同様に換気や採光のために採用されることが多いようです。
さらに、地窓と高窓を組み合わせることで効率的な換気が可能となり、室内がより快適に感じられることもわかりました。
【地窓のメリット】
●地窓から柔らかな光が入る
地窓は面積が小さく足元にあるため、足元からほど良い柔らかな光がはいります。
特に和室では、畳の上に座ったり寝転がったりするため、足元からの柔らかい光は良い雰囲気を演出してくれます。
また、足元の窓なので人の目線を気にすることなく、プライバシーを守りながら光を取り入れられます。
●効率的に換気ができる
地窓と高窓を組み合わせると、プライバシーを確保しながら効率的に換気をすることができます。
効率的に換気ができる理由は、同じ高さの窓を組み合わせるよりも、地窓を高窓といった高さの異なる窓を組み合わせたほうが、室内全体に風を行き渡らせることができるためです。
特に家が密接に立ち並ぶ狭小住宅に有効で、大きな窓を設置してしまうと隣からの目線が気になりますが、高窓と地窓であればプライバシーを守りつつ換気ができます。
●オシャレな眺めが楽しめる
地窓は足元で窓も小さいですが、普通の窓とは違い風景を切り取った絵画のような眺めが楽しめます。
リビングに地窓を設け、室内から四季の移り変わりが感じられるのは楽しいものです。地窓からの風景がインテリアの一部になりますよ!
柔らかな光だけでなく、景色でオシャレな空間を演出することができます。
また、開閉できないFIX窓は窓枠を細くすることができます。イメージにあった窓枠を選ぶこともできますよ♪
●地窓はプライバシー性が高い
地窓は足元に近い低い位置に設置するので、カーテンなどをつけなくても家の中が見えることが少ないです。
道路が近かったり、目の前を通行人が通る場所に目線の高さの窓は作りたくないですよね。住宅密集地で窓を開けると目の前がお隣さんという場合も。
地窓なら外からは足元しか見えないので問題ありません。カーテンなどをつける必要がないのも良いですね。
狭く、暗くなりがちな玄関や廊下が地窓によって広く明るく感じられるでしょう。
●窓の上部を収納活用できる
通常の窓だとその壁面を窓としてしか使えません。しかし低い位置にある地窓は上部を有効に活用できます。その部屋の使い方の幅が広がりますね!!
良くあるのが和室に地窓を設置し、その上を押入れにする吊押入れです。
換気や採光のために窓も欲しいけれど、収納できる押入れも必要。。。どちらも設置したいのに場所がないという場合に最適です。
【地窓のデメリット】
●冬に寒くなる可能性
壁よりも窓のほうが断熱性が低いため、冬場は寒くなってしまう可能性があります。部屋の中の暖かな空気が地窓から逃げてしまい、暖房の効きが悪くなってしまうことも。
断熱性が高い硝子にするなどの工夫をすると良いでしょう。
●防犯面が心配
サイズが大きい地窓は防犯面で心配。人が這って進入してしまう可能性があるからです。
人が通れるサイズの地窓を設置するならしっかりと防犯対策をしましょう!
大きな地窓を設けるなら、大きく開口できる引き違い窓ではなく、開口部の狭い窓を選びましょう!面格子をつけると防犯性が高まります。
●土埃や虫の侵入
地窓は地面のすぐ近くにあるので、どうしても土埃や虫が進入しやすくなります。網戸はもちろん、家周りの害虫対策が必要になるかもしれません。
窓の大きさや高さが変わるだけで、窓の採光や風通し、眺望といった役割も大きくかわってきます。
こうした窓の種類の特徴をしっかりと把握し、適材適所で使い分けていくことで家も快適なものにしていくことができます。
幅広く活躍の場を広げている地窓。ぜひ注目してみてくださいね(・v・)