実例紹介

【建てつけ家具や棚などに!】壁の下地補強をオススメする理由

2021.09.27

建てつけ家具、作りつけ家具、造作家具やオーダー家具。様々な呼び名がありますが、注文住宅の際に人気の建てつけ家具。用途に合わせて壁などにジャストサイズに据え付ける家具のこと。





ここ数年、リビングのテレビを壁掛けにしたいという方が増えています。

また、テレビをテレビボードに置くレイアウトでも、その上に飾り棚を造ってほしいという要望も!

以前は壁面全体を収納にするデザインが流行りましたが、今は余白を残して飾り棚をつくり、そこにお気に入りの小物や植物を飾る方が多くなってきています。


そんなときに必要になってくるのが、壁の下地(補強)!!



【何のために下地補強をするのか】


木造住宅の壁の多くは、木ではなく石膏ボードでできています。

間柱と呼ばれる骨組みの柱に薄い板を固定して平面を作っていくイメージです。
一見壁になっていても、間柱のない部分は石膏ボードと断熱材が入っているだけなので、ビスなどを刺してもしっかりと固定することができないのです。


よって家具や棚などを固定するには丈夫な間柱の部分を探す必要があります。
そして、間柱の位置を気にせず好きなところに家具などを設置するために「下地補強」を工事中におこなうのです。


壁の下地として補強することで、間柱ではない所にもビス留めができるようになります。この下地補強をしておくと、後々DIYで棚や家具など壁つけする際に、

  ・間柱を探す手間
  ・下地センサーや石膏ボードアンカーなどの工具

が不要になります。そして、設置場所が希望のところと違う場所になるという事も回避できるのです!!!



【下地をいれるオススメの場所】

◆オススメ① ロールスクリーン用の下地◆

《リビング階段の登り口》
リビング階段で1階と2階を遮るものがないとエアコンの効きが良くないという話をちらほら聞きますよね。
冬場2階からの冷気が降りてくるのを遮断する目的でつける方もいます。

最近では高断熱の家がほとんどなので冷気に悩まされることはありませんが、キッチンの臭いや音の防止として検討してもいいかもしれませんね。



《収納スペースの仕切りとなる部分》
パントリーなどロールスクリーンを設置すれば、来客の際に下げることで見えないようにできます。
収納扉をつけると建具代がかかります。建具を減らすことで少し予算を減らすこともできるかもしれません。






◆オススメ② 壁掛けテレビ用の下地◆

リビングダイニングの形的にテレビの位置はだいたい決まります。
絶対に壁掛けにしたいわけでなくても、後から検討する時に選択肢があったほうが後悔しません。



◆オススメ③ 洗面所の下地◆

《タオル掛け》
洗面化粧台の手摺に手拭き用のタオルをかける方も多いでしょう。

トイレならペーパーホルダーやタオル掛けを設置するので下地は入れますが、洗面所のタオル掛けは抜けてしまいがち。。。

アンティークなものやアイアンなど、オシャレなものをつけても可愛いですね♪



《洗濯機の上》
洗濯機の上はデッドスペースです!!

アパートやマンションだと脚付きの棚を置いたりしますよね。最初から棚を設置してもらうか、下地を入れておいてあとから自分で好きな位置に棚を設置すれば見栄えもよく便利です。





◆オススメ④ 玄関スペース◆

玄関に全身鏡を設置したり、飾り棚を作りたい方などにオススメです。
のちに手摺を設置するというかたも下地があったほうがいいでしょう。






予算などを考えると、希望の場所すべてに下地をいれるのは難しいかもしれません。

迷ったり、優先順位を決める場合はまず、大型家具の固定用を優先すると安心かと思います。

軽いものや細々としたものであれば、あとから間柱をさがしたり、どこでも下地が作れるキットを使ったりしてDIYすることもできます!!
石膏ボードでも使える特殊なアンカーもでています。





☆最後に☆
基礎工事が終わって大工工事に入るころには下地の場所を決定しておかないと間に合いません!!ちょっと早めに検討を始めるのがオススメです。


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